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ドバイの仰天物件「海に浮かぶ家」

写真:©The Floating Seahorse
自然災害の多い日本では、とても建築できないような建物が世界中に存在する。

ドバイのディベロッパー「Kleindienst」が手がけた海の上に浮かぶ家。総建築費およそ3億1,000万円にもかかわらず、2015年発売以来すでに60戸すべてが完売し、年内には完成予定だという。ペルシャ湾に面したドバイは、スキューバダイビングやシュノーケリング、ジェットスキーなどマリンスポーツがさかん。このタツノオトシゴが浮かぶエリアは、サンゴが生息し魚たちが集まるダイビングスポットだ。海岸線から、およそ2.5マイル(およそ4キロ)ほど離れた海上に浮かぶこの水中住宅は土地に建てられた物件でないため、実際にはボートとしての扱いとなるため“船上ハウス”だ。


写真:©The Floating Seahorse

Kleindienstによると、この浮かぶ家は「マリンスタイルの隠れ家」をイメージしたというのですが…全容を見るに、隠れ家というよりは高級水上コテージといった装い。
フロアは3つに分かれ、最上階はペルシャ湾を一望するスカイデッキとジャクジー。大きく窓を開け放ち開放感たっぷりのリビング(1F)の外は、ウッドデッキが広がっていて、そこからそのまま海にダイブすることも可能だ。

そもそもこの海上住宅に「Floating Seahorse(浮かぶタツノオトシゴ)」の名がついているのには、こんな意図があった。海岸開発による生息地減少のため、ペルシャ湾に生息していたタツノオトシゴが年々減少傾向にあった。Kleindienst社CEOは、2015年5月の除幕式でコテージの海中に人口のサンゴ礁の設置計画を公言。タツノオトシゴが繁殖可能な、安全で住みやすい海中環境を同時に実現するプランを発表した。

Floating Seahoseにやってくる住人が、このコンセプトに共感して豊かな海の生態系を守る努力も必要な人口サンゴ礁プロジェクト。自然との共存となるのだろうか。

参照:The Floating Seahorse

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